お母さんからのお便り

平成16年9月
日常の園生活

絵 本 同 好 会 か ら の 発 信 (3通紹介)

(1) 言  葉 (9月9日)

年少きく組 郡山喜代子


 昨日の絵本同好会では、園長先生に、お忙しい中、お話を聞いていただき、またお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。
今回の絵本の会では、絵本を通して「言葉」について考えることができ、いい話を聞くことが出来たと思います。
 ふとした時に出る言葉や行動は、大人を見て学んでいるものなので、親はもちろん気を付けなければいけませんが、先生方がとてもいい見本を見せて下さっていることに感謝の気持ちでいっぱいです。(親の私たちも、先生方から学ぶことが多いです。)
 言葉遣いだけでなく、「お大事に」や「ごくろうさま」や「よろしゅう御あがり」などの優しい心遣いの言葉は、厳しく教えて身に付くものではなく、生活の中で自然に身に付けていかなければ、あのように自然に口から出てこないと思います。
幼稚園の生活の中で、先生方の姿を見て、先生との会話の中から身に付いたもの
だと思います。
 入園前はよく、「保育所とか幼稚園に行き出したら、悪い言葉覚えてくるでぇー」と、聞いていましたが、安松幼稚園ではそんなことがなく、むしろ正しい美しい日本語を覚えてきます。
 あいさつも言葉も(教育は)毎日の積み重ねがとても大切ですね。
子供の話をしっかりと聞くという時間も、言葉を(心を)育てる時間として大切にしたいです。


(2) 毎日の園生活の中から自然に集中力を身につける
    (9月21日)

年少きく組 郡山喜代子


 昨日は、長南小学校で10月末(予定)頃に絵本の読み聞かせをするということで、角谷さんと福井さんが見学に来られました。
 読み聞かせについて、『本の持ち方や読み方について』それぞれどのようにしているか話をして、読む人それぞれに違った個性があるということを前提に、実際に絵本を読んでいるところも観てもらいました。
 ただ一つ、ゆっくり噛み砕くように読むことは、全員が気をつけていることでした。
 小学校1・2年生を対象にどんな絵本を選んだらいいのか悩んでおられたので、『どうやって絵本を選んでいるか』についても話しました。

   ………少し略………

 『どうやって練習しているのか』についても話しました。

ビデオに撮ってみた人
テレビの画面に向かってする人
鏡を見ながらする人  等々 色々な練習方法がありましたが、どの人もかなり読んで内容を覚えるくらい読み込んでいくようでした。

 『安松幼稚園の読み聞かせの雰囲気』についても話しました。

年少から年中までどのクラスに行っても絵本を聞く姿勢が出来ているので、すごく読んでいて気持ちがいい という意見や
しっかりと聞いてくれるし反応も良いので、読んでいて楽しい という意見や
教室に入ったとたんに喜んでくれて嬉しかった  等々、
読み聞かせをする側にとって感激することばかりだった  と 全員から話がありました。

 小学校での読み聞かせ、子供達がどんな風に受け止めるか、とても楽しみです。


 安松幼稚園の園児たちが、毎日の園生活から自然に集中力を身に付けていってる姿を見て、毎日過ごしてきた環境の大切さを、改めて強く感じた絵本の会となりました。


(3) 絵本の会のひとこま

年中きく組 橋本美佳


 今日の絵本の会は、特にすごくいい勉強をさせて頂いたのでペンを取りました。
今日の会で私は、「だいすきっていいたくて」という絵本を紹介し、読ませて貰いました。
 子供がパパとママに「大好き」と言いたいのですが、パパもママも“忙しい”だの“何だの”言って、なかなか言えない。でもある時やっと言えて、家族で抱き合ったという様な話なのですが……。
 母親って、子供の話を中途半端な姿勢で聞きがちですよね。でも安松の先生方が子供達にして下さっている様に、小さい子供と目線を合わせて一生懸命聞いてやることが大事なんですよね。

   ………少し略 ………

「子供って、大人の言うことを絶対正しいと思っているんやー」と、思いました。
 言葉って、それ一つで、周りを楽しくさせたり暗くさせたり魔法ですよね。
尚麿が幼稚園に行く前に、よく「エイエイオー!!」と言うのですが、私はそれを聞くと本当に頭の先から足の先まで元気が湧いてきます。安松幼稚園に行ってなかったら、あんなに元気に「エイエイオー!!」なんて、言わないだろうなーとか思っています。
 園で築いて頂いている「やる気」「根気」「忍耐力」「やさしさ」そういった全ての素晴らしいものが、尚麿の口から出る言葉を通して分かります。
 今日の絵本の会では、安松幼稚園ではみんなが当たり前に出来ている挨拶が、よそでは今全然出来ていないなぁという話で盛り上がりました。私の住んでいる地域はすごく子供が多いのですが、私は大きな声で挨拶するようにしています。

   ………少し略 ………

絵本の会では、絵本は勿論ですが、とても為になるお話が出来ます。

今日の話の結論としては、各個人の持っている常識(考え)のラインがあまりにも……なので、挨拶の出来ない大人が多いね という事でした。

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平成16年9月
日常の園生活

いつかは年老い いつかはこの世を去っていく

年中きく組 橋本美佳

 いつもお世話になり有難うございます。
昨日の安井先生のお話、とても感動しました。“ウンチのお話”です。
私も改めて、自分の親や主人の親の事など考えました。私にはまだ、私の父方の祖父母もいます。私には弟もいるのですが、何しろ私は長女ですので色々と考えます。
 今はまだ若い私も、いつかは年老いて、いつかはこの世を去っていくんですよね。その時、最後・最期は、多かれ少なかれ誰かにお世話をかけて死んでいくんでしょうね。だから私も若い時・出来る時に、自分の出来る事をしていかないといけないんですよね。
 毎日子育てに必死ですが、親の事を忘れてはいけませんね。親が居るからこそ私が居て、そして主人が居て、そして二人の宝物に出会えたんですよね。子供の頃、私が風邪で胃腸を悪くしていた時、母親が私の吐いた物を手で受けてくれた事も思い出しました。今思うと、涙が出ます。
 安井先生、本当に有難うございました。
我が子は可愛くて仕方がないので、勿論大事にしていますが、普段、親に感謝する気持ち、少し気薄になっていました。
気づかせてくれて有難うございました。


理事長注;

(1)
上記“ウンチのお話”は、9月27日の授業参観の後、ホールで、全保護者に話しました。その内容は、次の通りです。
「私の祖父は脳溢血で倒れ、79歳で亡くなりましたが、最期の1年間は家族で自宅で看病しました。寝たきりですので、運動不足からある時ひどい便秘になりました。お腹が張って痛いと苦しむ祖父を見て、私の父は義父のウンチを自分の指で取り出しました。お尻の入り口のウンチは硬くても、中のウンチは柔らかく、液状となって父の腕をつたいました。その光景を見た私は、「自分が両親を見送る時は同じ事をせねばならない。しかし不器用な私にそんなことが上手に出来るかなぁ」という強い想いを持った事を、
今でも鮮明に覚えています。私の18歳の時の出来事でした。
(2)
この後、ホールでの話は、次のように続きました。
大人がいくら口先で色々なことを子供に指示しても、あまり効果はないのです。
子供は、親が行動しているレベルに応じて、それにふさわしい程度に育っていきます。
(3)
当園では、授業参観後にホールで、私や園長先生や各先生方が色々な事について話します。
  ・子供の教育そのものに関する話
  ・今回のように、人の生死に関する(宗教的な)話
  ・日本の文化や歴史の話
  ・社会の問題        等々 多岐にわたります。
そういう話を楽しみにして下さる保護者もかなりの数に上ります。今回も多くの方から色々な考えや感想を頂戴しましたが、そういうことは、大きな喜びであり、私たちも教えられることが多くあります。
今後とも、色々な意見交換の出来る園と保護者の関係でありたいと願っています。

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日常の園生活

子 育 て の 喜 び

年中ばら組 橙木景子

 先日は初めてのお誕生日会で、何もわからず早く着きすぎ、戸惑っている私を暖かく迎えて下さった理事長先生、園長先生、居島先生に心より感謝いたします。
 初めてのお誕生日会でしたが、立派に歌っている姿・成長ぶりに感動し、涙があふれました。子育ての喜びを感じました。
ステキなお誕生日会をありがとうございました。

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日常の園生活

お弁当(給食)全部食べたよ

年少うさぎ組 加藤志穂

 いつもお世話になっています。
 今日は先生から給食の話を聞いて、とても嬉しかったです。諒真も体操教室が終って迎えに行くと、すぐに「今日、給食全部食べてん」と、言ってきました。
 離乳食の頃からなかなか食べてくれず、あの手この手を試して悩んできましたので、全部食べた事がとても嬉しかったです。父親も仕事に行くところでしたからゆっくりは話せませんでしたが、弁当箱を見て諒真をほめ喜んでいました。
 亀山先生はじめ、かかわる先生が皆様、諒真の給食を気にかけて下さっていた事に感謝すると共に、親の私と同じくらい喜んでくださった園長先生や多くの先生の気持ちがとても嬉しく思いました。早速おばあちゃんにも写メールで弁当箱を見てもらい電話で話しましたら、とても喜んでいました。「そこまでしてくれる幼稚園ってなかなかないね。安松幼稚園に入園出来て良かったね」と言い、私もその通りだと思っております。本当に有難うございました。今日で自信がついて、野菜が入った給食も、全部食べられる日が来る事を焦らず願っております。
 3年保育に決めて行かせて、最初の4,5日は泣くし、夜うなされたり熱を出したり、ストレスでジンマシンが出たりで、「だいじょうぶかなぁー」と心配になった時もありましたが、その一方で、言葉が増え出し、お兄ちゃんになろうとやる気を出している面も見えたりしたので、3年保育にして良かったと思いました。
 2学期からはまた一段としっかりしてきたと思います。子供の成長ってすごいですね。
 これからも先生方と私共と一つになって子供に関わっていけたらと願っています。ありがとうございました。



理事長注;

 お弁当(給食)を全部食べられるようになることは、食の細い子供の親御さんにとっては、とても大きな問題です。加藤さんには、個人(お子さん)に関するお手紙であったのですが、同様の悩みを持つ周りのお母さんの参考にと、H.Pへの掲載を承諾頂きました。
当園の給食指導については、理事長エッセイをご覧下さい。

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途 中 入 園 か ら 一 ヶ 月

年少きりん組 高師美千代

 おはようございます。いつもお世話になっています。
お弁当の件ですが、今日から少し大きめのお弁当箱を用意しました。実は“食欲増えたかなぁ…?”と想い、妃奈に「お弁当、足りてる?お友達のお弁当と比べてどう?」と、聞いていたのですが、「大丈夫」という返事でしたので、もう少し様子を見てみようと思っていたのです。伊藤先生の方から「お弁当箱をもう少し大きくしたら」というお電話を頂いて、すごく助かりました。ありがとうございました。
 妃奈も安松幼稚園に途中入園して1ヵ月
「今日は〇〇ちゃんとお友だちになったよ~」と、楽しげに話すことが増えました。
 最近1番に変わったのは、大きな声であいさつが出来るようになりました。私が側にいると恥ずかしいのかモジモジとして小さい声でしか挨拶が出来なかったのに、その変わりようにびっくりしています。
 先日の授業参観では、妃奈の頑張っている姿を見られて、いい1日でした。うちはバス通園ですので、あまり園へ行くという事がないので、園の事もよく分かっていなかった部分もあり、正直不安な事もありました。でも実際に授業を見たり、園長先生のお話を聞いて安心しました。伊藤先生のお心遣い、感謝しています。
 これからも妃奈と一緒に園生活を楽しんでいきたいと思っています。よろしくお願いします。

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