[B] 教育内容

(1)子供の実態・発達段階に基づいて

幼児期は、白いキャンバスであり、つきたての柔らかい餅のようです。

タコを見る園児

そして感度のよいアンテナをもっています。すなわち五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)が、鋭敏に働きます。
この時期に、
 ・美しい花や好きな虫などの本物を見せます。
 ・よい話をたくさん聞かせるようにします。
 ・よい絵本に出会います。
 ・友達や先生と、とことん遊びます。
このような交流を通して、自然との触れ合い、人と人とのつきあい方、周りに対する優しさ等々を学んでいきます。


タコに触れる園児


各家庭では日本語を教えたという意識はなくとも、赤ちゃんが自然と言葉を覚えるように、
幼児期は適当な環境が周りにあれば、自分から学び取っていく力を持っているのです。
 アフリカのサバンナで産み落とされたシマウマなどの草食動物は、誕生後1時間で走り出すことが出来ます。でないと、ライオンなどに食べられてしまうからです。それ反して人間は、よちよちと歩き出すまでに約1年もかかります。これらを対比して分かるように、シマウマが1時間で走り出す能力に匹敵するものが、乳幼児期の、周りのものを真似し記憶する力なのです。幼児期の「周りのものを真似し記憶する能力は限りなく高い」という特性を、教育の中で利用しない手はありません。そしてこの能力は、小学校の中高学年頃から徐々に衰えていきます。

乳幼児期の、周りを真似し記憶する能力は、私達大人の何倍ものレベルです。
これらから、大人にとっての“物事の難易”と、子供にとっての“難しい、易しい”は異なるのです。
それ故「年齢が高くなるにつれて学ぶことが容易になる」というわけでは全くありません。物事には、年を重ねてから学ぶ方が難しくなることが多々あるのです。
 子供は、周りを真似し記憶する能力は限りなく高く、好奇心も旺盛な知りたがり屋なのです。
安松幼稚園では、「教育内容は大人が頭で作り出すのではなく、子供の発達段階・実態にあったものでなくてはならない。」という考えに立ち、教育課程・教育内容を設定しています。
 幼児の実態や発達段階を大切にした教育とは、教え込むのではなく、子供から引き出すのです。生活や遊びの中で、先生との触れ合いを通して、運動・音楽・絵画造形・言語・数・自然など色々な分野の情操や知識を 楽しみながら身につけていきます。
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