安松幼稚園 早わかり 1
(1)「おはようございます」「ありがとうございます」
「おだいじに」等の挨拶がスーッと出る。
(2)お年寄りや小さい子に ごく自然に優しく接することが出来る。
(3)やる気満々である。
(4)我慢することが出来る。
(5)静と動、善と悪のけじめをつけることが出来る。
補; 上記のどれも、頭から教え込んで できるわけがありません。
先生やお友達との生活の中で自然と身に付いていきます。
例えば(1)の挨拶
先生や年長のお兄さんお姉さんが挨拶を交わしているのを見て聞いて、自然と身につきます。病院に行く園長先生に先生方が「気をつけて行ってください。お大事に」と声をかける。また病院に行って遅れて登園した園児が、「おはようございます」の挨拶の後、「のどが痛くて病院に行って遅れました」と続いて文章で話す。それに対してクラスの子供たちから「もう,大丈夫?」「お大事に」の声が自然に飛び交う、そんな幼稚園です。
例えば(2)の優しさ
4月当初から1学期の間は、新入の年少さん・年中さんが登園してくると,年長のお兄さん・お姉さんが手を引いて教室まで連れて行く,また降園時は教室まで迎えに行くという園風があります。こういう生活体験を通して、小さな子やお年寄りへの優しさが自然と芽生えてきます。
2.聞く力 と 集中力 を養いたい
幼児の実態や発達段階を大切にした教育とは、教え込むのではなく、生活や遊びの中で、先生との触れ合いを通して、運動・音楽・絵画造形・言語・数・自然など色々な分野の情操や知識を 楽しみながら身につけていきます。
当園の行事を いくつか挙げてみますと、
・ 春秋の遠足
・ お楽しみ音楽会
・ 七夕祭り
・ プール遊び
・ お楽しみお泊り会
・ 運動会
・ 季節行事
3歳児 落ち葉拾い
4歳児 みかん狩り
5歳児 ぶどう狩り・芋掘り等
・ 生活発表会
・ 作品展
・ 綱引き大会
・ 16Kmお楽しみ鍛錬登山 等々があります。
行事を通じて、「とことん遊んで あー楽しかった」という思い出と共に、
・ 友達と協力して心を一つにすること
・ 力の出しっ切り
・ 物事を成し遂げるためには辛抱して我慢しなければならない時もあること
・ その結果 物事を成し遂げたという達成感や喜びを味わうことが出来る
等々を しっかりと経験させてやりたく思います。
物事に挑戦→努力と頑張り→達成感と喜び
これらの経験が、プレッシャーを乗り越え 積極的にたくましく生きていく素地となります。
尚、上記以外の行事としては、授業参観、個人懇談会、誕生会などがあり、お母さんを始めとする家族の方と園児との心温まる場となっています。
それを乗り越えていく力やたくましさを育むこと
小さな挫折や失敗の経験をもたない子どもは、ある時 誰かにちょっと否定されるようなことを言われると、自分の全人格を否定されたように思ってしまう。その結果、ナイフなどでの過剰な敵対反応や もしくは 登校拒否や引きこもり へと突っ走ってしまう。昨今の日本の社会において青少年に関する色々な問題が報じられていますが、幼少期におけるこれらの経験不足が、大きな原因の一つになっているようです。
言い方を変えるなら、子供が人間としてたくましく育つには、適度なプレッシャーがむしろ必要なのです。
まぁ考えてみれば、例えば、幼稚園に入園するということ自体が多くの園児にとって緊張を経験することであり、大泣きをする1/3ぐらいの園児にとっては、緊張やプレッシャーを通り越して、非常なストレスそのものでしょう。今まで家庭でお母さんなどの関心・注意を自分一身に集めていた心地よい環境から、突然集団生活に放りこまれるのですから。
しかし2週間もすれば、ほとんどの子供は楽しんでくるようになります。(例外的に1ヶ月程度かかる子供もいますが)
このように、教育とは、子供の周りからプレッシャーやストレスを取り除くことではなくて、それを乗り越えていく力やたくましさを育むことです。
「私たち大人はドーンと構え、永い眼で物事を観つめることが大切である」という言葉でもって、安松幼稚園 早わかりを終えたく思います。
当園に入園したお母さん方に感想を聞いてみると、「うわさとは全くちがって、先生と子ども達の結びつきや信頼関係がものすごい。子どももとても元気でやる気に満ちていると共に、優しくなりました。人間として当たり前のことを教えてもらっていると思います。うわさとは、全く分からないものですね。」
と多くの方が話されます。