お母さんからのお便り

平成16年6月
個人懇談会を終えて

あー幸せやなぁ あー嬉しいなぁ

年中きく組 寺岡明枝

 先日、懇談会の日に感じた事をお伝えしたくて、これを書いています。

 個人懇談は、長女の時から5回目です。
最初の頃は自分がテストされるようで、子供も自慢出来るようではありませんでしたので、何を指摘されるだろうとドキドキしていました。
 しかし回を重ねると、「あれ? いつも何かを指摘されたり、苦情を言われるのではなく、励まされ こちらの愚痴を聞いて頂き 解決策まで提示して頂いている」と気付きました。
 いつからか恐怖心などは無くなり、楽しみになりました。
今回も嬉しい話を聞かせて頂き励まして頂いた後、他の教室の前を通っていくと、どの教室でもハンカチを握ったりおでこに当てているお母さん方と、少し前に乗り出し気味に笑顔で懸命に話されている先生方がいらっしゃいました。
 私はその様子を見て突然「あー幸せやなぁ」と思いました。笑みが自然と浮かんできました。
 邦浩は、日々こんなに熱心で優しい先生方に教えて頂き預かって頂いている、
あー嬉しいなぁ  そんな気持ちでした。
これからも親子共々よろしくお願いします。



理事長からの一言
 「日常の何気ない当たり前に見える風景が、実はそれほど当たり前ではなく、その風景に幸せを感じる」という趣旨のお手紙を頂き、心が洗われた想いです。早速全ての先生に回覧し、そういう手紙を寄越して下さる保護者の方と接触できる私達の幸せをも話し合ったことです。嬉しいなぁー、有り難いなぁーと私達も感じています。そしてここから生まれるエネルギーを、子供たちに還元したいものだとつくづく思いました。

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平成16年6月
個人懇談会を終えて

ものすごく考える時間をもてました

年少うさぎ組 亀崎洋子

 いつもお世話になっています。
月曜日の個人懇談会では,びっくりするほど若菜の成長ぶりを具体的に聞かされ とても嬉しかったです。先生方がこんなにも細かい所まで見ていてくれているのかと思い、本当に安松幼稚園に預けてよかったと感じました。

 昨日、体操教室の帰り、うさぎ組の前で亀山先生にお会いした時、私は若菜の体操服の袋を持っていました。すると先生が、「若菜ちゃん、自分の袋は自分で持たないと」と、言われました。私はその時、すごく恥ずかしかったです。
「あー、これこそが 私自身知らない間に若菜をあまやかしてる行動なんだ」と感じたからです。
若菜は自分で持っていこうとするのですが、私がつい「重たいやろう…、持ったろうか」と、声をかけてしまうのです。
こんな何気ない一言から、子供を過保護に育ててしまうのだと、ものすごく考える時間を持てました。

 先生,本当にありがとうございます。
これからも若菜のこと、どうぞ よろしく お願い致します。

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個人懇談会を終えて

平成16年6月 (亀山先生からの返信です)

平成16年6月

驚 く 程 の ス ピ ー ド で 心 の 成 長

年少うさぎ組 担任 亀山純恵

 毎日蒸し暑い日が続き、梅雨も本番といったところでしょうか。
入園してからのわずか二ヶ月、あんなに泣いていた若菜さんが今では笑顔いっぱい!!
私も毎日 ニコニコの若菜さんを見るのが楽しみです。
 ところで この時期の子ども達は、私達も驚く程のスピードで心の成長をしています。
例えば ボタン掛けひとつにしても、昨日まで「やって?」と言っていた子も、四苦八苦しながら出来たとなると、「全部 僕がする!!」と、2,3日後には、いとも簡単に出来るようになります。
これは手先が器用になったというより、意欲が湧くという心の成長なのです。
そして心が成長する環境を作ってやるのが、私たち大人の役目なんだと思います。
 お母さんは、私が言うのもなんですが、まっすぐでとても素直な心をお持ちだと思います。だから今回の件でも、「考える時間を持てた」と思われたと聞いて、私も「言ってよかった」と思いました。
 これからも若菜さんにとって何がプラスになるかということで、共に手を取り合っていきましょう!!



園長先生の添文
 お母さん、良いところに気がつかれて、嬉しく思います。
芽生えの時は、2歳ということで、私も口まで出かけた言葉を飲み込んでいました。が、今回 亀山先生から話を聞き、こちらの想いが届いたとの事、本当に嬉しいことです。肩の力を抜いて、楽しくやっていきましょう。

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平成16年6月
個人懇談会を終えて

子供の伸びようとする芽を摘む自分に気付く

年少りす組 大川香織

 昨日はどうもありがとうございました。
私にとってとても有意義な時間となりました。
 先生がおっしゃってた通り、今までは幸祐の伸びようとする力を伸ばしてあげず、それどころか芽を摘んでいたように思います。
 制服のボタンも、入園当初は「どうせ出来ないだろうし、無理にやらせて幼稚園に行きたくなくなったら大変だから」と、幸祐の意志や やる気などをまるで無視して、時間になったからと当たり前のように着せていました。しかし自分でやるようになってからは日に日に上手になり、時間もかからなくなってきました。だんだん早く出来るようになってきた事を褒めると、とても嬉しそうに自信ありげな顔をします。こういう毎日の積み重ねが自立心の成長につながっているんだなぁと、改めて感じました。

 また昨日 帰宅後の話になるのですが―――
自分の気に入ったようにブロックが作れず、イライラしてブロックを投げる ということがありました。
今までなら注意はするものの、腹の底から声を出して叱る事は あまりしませんでした。なぜならマンションで隣の人に聞かれたら恥ずかしいし、叱る事ってとてもエネルギーを使う事だから、エネルギーの出し惜しみをしていたんですよね。そんな自分が情けなく深く反省しました。

 そして昨日は、幸祐と向き合って全エネルギーを使いました。
幸祐も「今日は何で? いつもと違うぞ」と思ったのか、腹の底から「ブーッ」と奇声を発していました。でも私も負けてはいられません。頑張りました。そうしたら自分から謝り、「おもちゃは投げない」と約束しました。
子育て、教育に答えはないけれど、答えの一つ、ヒントを先生から頂いたように思います。

 それと お風呂の時も、「自分じゃ脱げない、ママやって」が始まりました。でも出来る事だと分かっていたので、決して手は出しませんでした。幸祐も頑固な所があるので自分からは引かず、ずっとお風呂の前で立っていました。また長期戦になるかと思った時、幸祐が服を着たままお風呂の扉を開け足を踏み入れようとしたので、「それじゃあ、洋服を着たままで入りなさい!!」と言ったら、それはしたくなかったらしく、自分から脱衣所に戻り、服を脱いで入ってきました。その時「自分で脱げたね、もう一人で出来るお兄ちゃんになったんだね。」と言ったら「幸祐、お兄ちゃんだから」と自慢気でした。

 私は二人目の子育てに入ってから、楽な方に逃げていました。
朝 登園の際に強く言わなかったのも、朝からエネルギーを使いたくなかったからだと思います。
 こんな事をお話しして本当に恥ずかしい限りなんですが、昨日の懇談で色々と気付かせて頂けた事が嬉しくて、またお礼を言いたくて筆をとりました。
 私は文章を書くのが苦手なので、上手く先生に伝わったか不安はあるのですが、少しでも理解して頂けたら嬉しいです。
本当にありがとうございました。


理事長注;
 個人懇談会の後に頂いた手紙ですが、その内容が具体的で、多くのお母さんの参考になると思いましたので、H,P掲載をお願いしたところ、それならということで了承頂きました。
 個人懇談会で、担任の兵頭先生から次のような話をお母さんにしました。

親があまり手を出しすぎないで、子供を見守っていることの大切さ
幼少期にこそ、「よいことはよい、駄目なことは駄目」という基準を子供に伝えることの大切さ
子供と向き合う時は、褒めるときも注意するときも、全力でぶつかることです。

参考までに

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