お母さんからのお便り

平成24年9月
日常・授業参観など

三歳児の優しさに心打たれて

年少うさぎ組 石田麻恵

 川口先生、上路先生、いつも旬花がお世話になっております。
川口先生は幼稚園での旬花を温かく、とても細かい所まで見て下さり感謝しています。
親の私にも心配事があれば、丁寧に一つ一つ説明して熱心に教えて下さり、いつも嬉しく思います。
 また川口先生は、昨年の芽生え教室の時からも、園内で会えば、靴の脱ぎ方やトイレの仕方など、旬花と同じ目線になって丁寧に教えて下さるのです! 川口先生が担任だったらいいなぁと思っていたところ、念願かなってビックリです!
 さて少し前の事になりますが、入園して2ヶ月たった6月に、旬花の鼻水がひどく、耳鼻科に寄ってから遅れて幼稚園に連れて行った日の朝の事です。
私と旬花が玄関に入った時に、ちょうど朝のトイレタイムだったのでしょうか、トイレからうさぎ組のみんなが団体で出てきたのに出会いました。
うさぎ組のみんなは わぁっと旬花を取り囲み「どうしたの?」と聞きました。
私が「病院に寄って遅れて来たのよ。」と言うと、みんなは一斉に「えー!! それはお大事に!!」と、口をそろえて言ってくれたのでビックリしました!
そして「一緒に行こう。」と、旬花の片手を女の子が、もう片手を男の子が手をつないで教室まで一緒に歩いてくれたのです!!
入園してたった2ヶ月しかたたない三歳児が、こんなに自然に他人を思いやる気持ちが持てるのかと感動しました。
これも川口先生の優しさがちゃんとうさぎ組のみんなに伝わっているのでしょう。
 お友達に大事に両手をつながれて、旬花は一度も私を振り返らず教室まで歩いて行きました。その頼もしい背中を見て、胸に込み上げてくるものがありました。                   


理事長注:
 乳幼児期は、周りの真似をしそれを身に付ける天才です。3歳児は,近くの先生が元気であれば元気に、優しい言葉掛けをすれば早速それを真似し身に付けていきます。
川口先生の2ヶ月の薫陶よろしかったのでしょう。
とても嬉しいことです。
2学期の初めに、嬉しいお手紙を頂きました。

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平成24年9月
日常・授業参観など

私自身が息子の成長に驚きを

年長桃組 左右田文枝

森下先生へ
 お早うございます。2学期もどうぞよろしくお願い致します。
夏休みはたくさん遊び、少しずつ学びの時間も持ち、大変充実した1ヶ月半でありました。
 また先週曾祖母が他界したのですが、葬儀の際は、数名いる同年代の親戚の中で、一人だけ声をあげて泣き、お経も一語一語 目で追いながらしっかりと唱えておりました。
「優しい子ね」
「しっかりした子ね」と、近い親戚以外の方にも声を掛けて頂き、私も息子の成長に驚いたくらいでした。
 これもひとえに、先生方が教えて下さっている
   ・「やる時はやる」の精神  や
   ・論語授業の影響     を受けた結果だと思っております。
亡くなってまだ一週間ということもあり、寂しい気持ちをぬぐい切れずにはおりますが、今日から始まる幼稚園生活をとても楽しみにしているようです。
 2学期は運動会などの大きな行事があり先生方もお忙しいこととは存じますが、今日からまたどうぞよろしくお願い申し上げます。


理事長注:
 非常に個人的なお手紙だったのですが、「愛する人との別れ」、「生きるということ」に関する大きなテーマでしたので、改めて掲載の確認をし、承諾を頂きました。
大雅さん、亡くなった家族に対する悲しみの中で、お経を一語一語 目で追いながらしっかりと唱えていたとのこと、とても嬉しいお話です。
一人の人間として、亡くなった方への想いを表現したのでしょう。
日本の文化(仏教)では、この肉体は滅しても、“いのち”はバトンタッチされ引き継がれていく。個々の命はお彼岸から生まれ、お彼岸に還っていくと伝えられています。
死んだら全てが終わりでは決してないのです。
曾祖母様も、お彼岸(お浄土)から大雅さんと綾乃さんの姿を嬉しくご照覧されていることでしょう。

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平成24年9月21日
日常・授業参観など

安松幼稚園の子には助かっているわと小児科の方が

年中ばら組 庄崎美絵

 この前、嬉しいことがありました。
園の帰り道、制服を着たまま小児科に行った時、看護師の方が、「安松幼稚園だね。ここには、たくさんの子供が来るけれど、安松の子供はとても行儀がよく、(大声を出さないし、走り回らないし、我慢強いし)賢くて助かっているのよ。」と、言われました。
正しい教育をして頂いて、感謝です。


理事長注:
 短いけれど、本当に嬉しいお便りです。
上記の話は、私も多くのお医者さんや看護師さんからお聞きしています。
また、「注射をうったり、ちょっと痛い処置の必要がある場合でも、安松の子は聞き分けがよく、泣く事も少なくてとてもしっかりしている。状況を理解し我慢する力がある。」
と言われたことが多々あります。
嬉しいなぁ!!

(前項の左右田さんからも、同様の話を数日前にお聞きしたところです。)

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平成24年9月
日常・授業参観など

運動会の練習は本当に楽しいんやで

年中きく組 安部 愛

中野先生
 いつも娘がお世話になり、ありがとうございます。
昨日はご指導ありがとうございました。
改めて葵に話を聞くと、「みんなが頑張っているのに、友達と話をしていた。……それで先生に注意されてしまった。それで少し泣いてしまった。」と、よくわかっていました。
 年中になり、幼稚園にもすっかり慣れてきているからか、少しケジメがないなぁ……と、少し気になっていたのが、……少し略……
私が10回言っていたより、先生に1回注意された方が効果は絶大だったようで、いつもより反省しているようでした。ありがとうございました。
……少し略……
 運動会の練習は本当に楽しくさせて頂いているようです。
バルーンは、アンパンマンの手で持つねん!
跳び箱の台上前転、5段目指す!
かけっこ、先生がもっと速く走れる!って言ってくれた。
と毎日嬉しそうに話しています。
 去年の運動会では、年中さんも年長さんも、ただただ“すごい!”でした。
演技はもちろん、皆がテキパキと動いていたのが驚きでした。
 本番だけを見れば、すごい厳しい厳しい練習をしたのかなぁ という感じですが、娘の口からは、「楽しい,頑張ったよ!」という言葉ばかりで、活き活きとしています。


 年長さんの練習も気になるようで、(次は自分がするんだ!と思っているのか(笑))
チアはポンポン持ってかわいい!  城野先生チーム!
旗は、先の方を両手でしっかり持つみたい
指揮は居島先生チーム! 回す時は真ん中を持って、振る時は鈴の所(?)をしっかり持つ!      など、いつも言っています。
 自分はしていなくても見ているだけでわくわくして期待いっぱい、かっこいい! やってみたい! と思えるような練習風景なんだろうなぁ と思いました。


 娘がこんなにも活き活きと運動会に向かって頑張れるのも、楽しく幼稚園に通わせて頂けるのも先生方のお陰だと本当に感謝しています。


 まだまだ暑いので、お身体気をつけて下さいね。
本当に毎日ハードだと思います……
運動会、楽しみにしています。

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平成24年9月24日
日常・授業参観など

ドーンと構えた立派な風景

年長桜組 水原未和子

安井先生・城野先生
 先日はお電話で色々とお話し下さって、ありがとうございました。


 金曜日、ケガ (理事長注:ある運動中に力を入れた瞬間に、歯をかみしめすぎて、下の歯がぐらついたのです。すぐに歯科医で治療を受けた後、お母さんに引き渡しました。) をした帰り道、「のぞみ、人生、色々なことがあるんよ。ケガも転んだかすり傷から入院しないといけないような大きなケガもあるから、今日のケガは痛かったやろうけれど、これで済んで良かった。痛みも少しずつとれていくから大丈夫!!」……みたいな事を、元気のない放心状態の娘に話をしたのです。が、言ってから、5歳の子にこんな話をして……もう少し、辛かった気持ちに寄り添ってやった方がよかったんだろうか……等々自問自答をしていたんですが、夕方その後の様子見舞いの電話を頂いた時に、先生が私に同じような話をして下さり、また「今日のお母さんはドーンと構えて良かった」との言葉を頂き、何だかホッとした所がありました。
電話でその時の気持ちをお話しできなかったので(緊張して(笑))、お手紙させて頂きました。
いつも安井先生のお話を聞いて、勉強させてもらっています。


 後になりましたが、歯ぐきや唇の腫れもひき、娘はすっかり元気になりました。
気持ちの方も、「月曜日からまた運動会の練習頑張らな〜。金曜日チアーの練習1回休んでしまったもんなぁ」なんて言っています。
 「運動会楽しみにしているから、しっかり頑張ってやっておいでよ〜」と軽く背中を押しましたが……。
……少し略……
たくさんの先生に心配して頂き、くれぐれもよろしくお伝え下さい。


理事長注:
 怪我をした日の夕方、担任の先生がその後の様子見舞いの電話をした時、私もお母さんと下記のことについてお話ししたかったので、最後に電話を替わってもらいました。
 と言うのも、歯のぐらつきがそこそこ大きかったので、お母さんにも連絡を取り歯科医まで来て頂いたのですが、その際お母さんは、ドーンと構えて動ずることなく、なかなかに立派な風景でした。
私がその様に感じた事を電話でお伝えもし、私自身の怪我の経験も話しました。
 その後の授業参観後のホールでも、親の役割について話す際、この事例に触れました。
すなわち、親が動じずにドーンと構えているべき種類の問題と、逆に学校などで“いじめ”という名での犯罪行為が我が子に為されたときは、親が決死の覚悟で前面に出ていかなければならない種類の問題、これらの見極めこそが親の努めである等々。
水原さん親子に、幸あれと念じます!!
 (幸いに、その後の経過は順調であるということを付記致します。)

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平成24年9月26日
日常・授業参観など

授業参観 盛りだくさんな一日で興奮冷めず

年少きりん組 清水礼美

 千代田先生
いつもありがとうございます。


【Ⅰ】 昨日の授業参観日、運動場の朝の集会では、先生の指示通りに整列・一歩左に寄る・戻る・ラジオ体操 の様子を観て、運動会当日は朝から泣き通しになるのでは……と思いました。
先日練習を少しだけ観た時も鳥肌が立ちましたが……
1ヶ月足らずでここまで……
ビデオに残したい! だけどこの目で見たい!! 悩みどころです……


【Ⅱ】 教室の授業も驚くばかりで……
歌は、6月の音楽会からぐんっと変わっている気がしました。
表情・口の開け方・踏ん張り方・動作表現での押し方……この日々の積み重ねが「日本一の年長さん」へと続くんだなと。
簡単な道ではないけれど、一歩一歩進んでいってほしいと思います。


 絵を見ての発表、慌てて「ハイ!」と元気に手を挙げる子供達の姿、やりたい!できる! 自信が伝わってきました。すごいです。
当たらなかったお友達も残念がるのではなく、できたお友達に笑顔で拍手を送る。素敵な光景でした。
 そして車の絵を見て柊希が「僕はその車に乗って動物園へ行きたいです」と、発表できた時は、非常に嬉しかったです。動物園は先週の日曜日に行く予定でしたが、雨が降ったので水族館に変更したので、今の素直な気持ちだと思います。
 また数日前に帰りのバス停で河野先生から「水族館へ行ってきたとお話ししてくれたんですよ」とお聞きした時は、驚くと共に、バスを見送ってから嬉しくて思わず抱き締めました。
……少し略……
今までは、普段の会話で答えられない思い出せないことも多々あって、少し気になりかけていたところだったので更に嬉しかったです。(理事長注:それは発達段階というものです。例えば、幼児期においては、昨日・一昨日・一昨昨日などの時間の経過の認識と表現はなかなか困難なのです。3歳児では、昨日という言葉を“過去”という意味の総称として用いることがよくあります。) これからまた伝えたり表現できることが増えるといいなと思います。


【Ⅲ】ホールでのお話
 参観後のホールでの松浪先生のお話も、柊希の姿を重ねながら、子供の様子を敏感に察知して動いて下さる先生がいて子供も成長できる。色んなエピソードを聞く度に、恵まれた環境にいることに感謝せずにはいられません。(下の理事長注 参照)
 理事長先生の、親がドーンと構えるべき時、出ていくべき時、親としてのあるべき姿をまた考える機会となりました。
 日本語の言葉使いについての話も心に残りました。
 年に数回のホールでの貴重な時間、頭の中で考えるだけでなく、私自身の財産となる様、行動に反映し子供にも伝えたいと思います。
 居島先生の、卒園生「平尾奎太さん」についてのお話にも胸を打たれ、先生は今も昔も全力でいらっしゃるから輝いていて、安松幼稚園の先生は皆……少し略……だからこそ私も、今頑張ろうって思います。


【Ⅳ】 充実した一日をありがとうございました。
盛りだくさんの一日で興奮冷めず
、長い手紙になり申し訳ありません。
今日も一日、宜しくお願い致します。


理事長注:
 授業参観後は、いつもホールで、1時間ばかりのお話をします。
直近は9月25日でしたが、内容を少し紹介します。
9月の中頃、絵画指導の一環で、梅組の教室には 消防車・パトカー・救急車・白バイ などの大きな写真を掲示していました。それを廊下から窓越しに見つけた一人の園児がそれを近くで見たそうな素振りを見せたのに松浪先生が気付き、梅組の中に招き、その子供との間に色々な会話が弾んだという話を紹介しました。
  子供も自分の思いを身体、言葉で表現できたこと の立派さ
  先生が、子供が身体で表現した段階で子供の心をキャッチ出来たという感受性
この2点について、とても嬉しいことだと話しました。


当園の卒園生であり、大阪桐蔭高校の野球部(投手)に所属し春・夏の甲子園の優勝に貢献した平尾奎太君が、優勝メダルを持って、お母さんと挨拶に来てくれました。闘病生活から復帰し、お母さんの「弱音を一言も吐いたことがない」という言葉、また本人の「野球ができる幸せ」等々を語ってくれました。
彼には、今までに色々と鍛えられ、全力投球してきた人にだけ許される一種の風格が備わっていました。


当園の卒園生 大阪桐蔭高校の平尾奎太君が挨拶に来園


そして「一生懸命に頑張る精神の最初は、安松幼稚園で養われました」と聞き、担任であった居島先生は涙を流して喜ばれました。

上記の話の後、当日のテーマとして

親が動じずにドーンと構えているべき種類の問題と、逆に学校などで“いじめ”という名での犯罪行為が我が子に為されたときは、親が決死の覚悟で前面に出ていかなければならない種類の問題、これらの見極めこそが親の努めである等について話しました。
次に「〜させて頂く」の連発や、「〜でよろしいでしょうか」などの言葉の乱れは、相手の意向を聞く形式をとることによって自分の責任回避をしようとする心が根底にある。
言葉の乱れの一因は、日本人の弱腰や生きる姿勢の劣化が影響していて、先程の話にあった平尾奎太君の生き方とは対極にあろう。

等々の話をしました。
 清水さんのお手紙にある「充実した一日をありがとうございました。盛りだくさんの一日で興奮冷めず、……」というのは、授業参観と共に、この様なホールでの話が背後にあるのです。
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