お母さんからのお便り

平成24年2月20日
日常・授業参観・誕生会

授業参観でとても心に残る出来事

年少きりん組 藤本玲子

 いつもご指導を賜わり有難うございます。
先日の授業参観で、とても心に残る出来事がありましたので、お手紙を書かせて頂きました。
 授業参観が始まり、子供たちが皆先生のお話に集中している中、一人の女の子が「お母さんが見に来ていない」と不安になり、泣き出してしまいました。
城野先生、高田先生が時々「大丈夫ですよ」とやさしく声をかけられるのですが、女の子は泣き止みません。泣き声は次第に大きくなり、とうとう大声をあげて泣いてしまいました。
 すると城野先生がその女の子のそばに行き「○○さん、今はお母さんがいらっしゃらないけれど、他のたくさんのお父さんお母さんがあなたの事を見てくれていますよ。私も高田先生もあなたの事を見ていますからね。しっかり頑張っているところを見て頂きましょうね」と優しくおっしゃったのです。
 そして高田先生が女の子の涙をふいてあげると、女の子はすっと泣き止んで気持ちを切り替え、後の授業では自らすすんで積極的に参加していったのです。
 クラスのお友達もその様子を見ていたのでしょう。
「○○ちゃん、がんばって!!」「○○ちゃん、がんばれ~!!」と、自然に応援する声があがりました。


 城野先生,高田先生の細やかな心配り、女の子がきちんと気持ちを切り替えられた様子、そしてお友達をみんなで応援するクラスの子供たちの様子を見ていて、胸がいっぱいになりました。


 入園当初は自分たちのことで精一杯であっただろう子供たちの、この一年間での大きな心の成長は、先生方の心から子供たちを思うご指導の賜物であると感じた出来事でした。


 教室でホールで、一年間の総括をお話し下さる先生方が、子供たちの成長を振り返って目を潤ませている様子を見て、私は本当に進次郎と謙蔵を安松幼稚園に通わせて良かったと思うのです。
 全力で子供たちに接して下さる先生方に出会えたことは、子供たちのみならず、私たち親にとってもかけがえのない宝物です。

今後ともご指導宜しくお願い申し上げます。

                                        きりん組 藤本謙蔵 母

                                                  玲子


理事長注:
 先生が全力で子供たちに接するのは当たり前の事です。その当たり前の事を当たり前以上に全力投球している先生方には、理事長として心から感謝しています。
 それと共に、教室での一風景・先生方の姿・子供の様子を、お手紙の様に捉えて下さる保護者の方にも感謝です。「また頑張ろう」という私たちのエネルギーになります。

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平成24年3月8日
日常・授業参観・誕生会

ママ しんどい時こそ 頑張るんやで!!
  ―― ラストランでの嬉しい出来事 ――

年長梅組 高山弘美

 いつも大変お世話になり、ありがとうございます。
卒園まで残りわずかとなりました。
樹生は毎日カレンダーを見て、あと何日……と切なそうに数えています。私も子供と同じようにさみしくもあり、子供の成長が嬉しくもあり、何とも言えない気持ちです。
 今日お手紙を書いたのは、昨日のラストランの時にあった嬉しい出来事をお伝えしたく、感動冷めやらぬ間にペンを取った次第です。
 ラストランは、樹生が「一緒に走ろう!」と前日から張り切って誘ってくれたので、私も一緒に走りました。
 7周目(理事長注:3周2Kmのコースです)になったとき、私も少ししんどくなってきて、「たっちゃん~足痛くなってきたなぁ」と少し弱音を吐いてしまいました。すると樹生から返ってきた言葉は……「ママ、しんどい時こそ頑張るんやで!!大丈夫!!」でした。強い目でしっかりと自信いっぱいに。
 小学生になったらお母さんって呼ぶもん……って言いながらまだママと呼んでいる6歳の子供が、こんなことを言うなんて……
強くなった子供の心の成長を感じ、走りながら涙が溢れました。
 音楽会や運動会、生活発表会、様々な行事とその練習の積み重ねと、それをやり切った時の達成感を得てきたからこそ出た言葉だと思います。
 それらの経験は、いつも全力で熱心に指導して下さる先生方のおかげだと、心から感謝しています。
 松浪先生が、参観日や昨日のラストランの最後に流して下さった涙は、これまで本気で子供達と向き合ってきて頂いたからこそこぼれるものだと感じ、先生の涙に私はいつも感謝と共に、温かく溢れてくるものがあります。
 そして帰宅してから、来年度から入園する弟に、誇らしげにマラソンの話をしていました。
「みずきも年長になったら、マラソン頑張るんやで。
あっ、でもな、いっぱい走るのだけがいいんとちゃうん。自分のペースでな、最後まで頑張ることが大事なんやで」と、兄らしく弟に話をしていました。
 3歳の弟には少し難しかったようですが、兄にすごく憧れているみずきは、「うん、僕も頑張るよ」と、かっこよく答えていました。
そんな2人の姿を見てまた涙……
嬉しい涙をたくさん流すことのできた大切な一日となりました。

 マラソンを子供と一緒に走れたり応援できたことは、本当に良い思い出になりました。その様な場を設けて頂きありがとうございました。またみずきが年長になった3年後、マラソンができるのがすごく楽しみです。
 卒園まであと少し、残りの日々も、子供達 先生方 親の私達にも 素晴らしい日となりますよう願っています。


理事長注:
 もうすぐお別れだと思うと、たくましくなったなぁという喜びと共に、一抹の寂しさが込み上げてくる候となりました。
 安松幼稚園の真骨頂は、高山さんが喝破されているところにあります。
教育とは、子供の周りから困難や障害を取り除くことではなくて、それらを乗り越えていく力をつけることにあります。
高山さんのお便りから引用すると、次のようにも表現できるでしょう。

子供に発達段階にあった負荷をかける
  ↓  先生が本気で子供に向き合って、全力で熱心に指導してくれる(引用)
  ↓  子供達の心の中に、先生に対する信頼関係が生れる
音楽会や運動会、生活発表会、様々な行事とその練習の積み重ねと、それをやり切った時に達成感を得る(高山さんの文より引用)
  ↓
かけられた負荷を乗り越える経験が自信となり、強くたくましくなり、周りにも優しくなる


つまりこれが、人としての自己の確立でしょう。安松幼稚園では、幼児期には、知識の伝達ではなく、人間としての骨太なところを育てたいという願いをもっています。
 保護者の方が、安松幼稚園の目指しているところを的確にキャッチされ支持されることにより、私どもの信じる教育を全力で実践することが可能になります。ありがたいことです。
なお 以下に詳しく述べていますので、ご覧頂くととても嬉しいです。
理事長エッセイ H24.3.16 教育とは発達段階に応じた負荷をかけること
【Ⅰ】現在の教育の問題点

【Ⅱ】教育とは個々人の発達段階にあった負荷をかけること
【Ⅲ】特別支援教育との関わり

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平成24年2月
日常・授業参観・誕生会

3月生まれで幼いけれど
 安松幼稚園に年少からお世話になって本当に良かった

年少うさぎ組 神田恵子

川口先生
 おはようございます。いつもお世話になっております。
先日より家に曾祖母が来ており、一緒に過ごしています。
足腰に不安があるのですが、佳子が曾祖母の外に出る時は自然と手を添えて、「大丈夫?」と声をかけていました。
 昨日朝食をとっている時に曾祖母が起きてきたのですが、佳子がすっと席を立ち、いつも曾祖母が座る椅子に乗っていた膝掛けをとり、座りやすいようにしていました。
特に何か私が言ったわけでもないのに、自分で考えて動いたことがとても嬉しくて…… 
 優しい気持ちや心を配ることを少しずつ身につけていっているのだなぁと思いました。
とても嬉しくお便りしました。


 次に誕生会の時の感想です。(理事長注:以下、少し要約しています)
ずっとずっと前から憧れていた誕生会

・ 堂々としっかりした自己紹介・挨拶にびっくりしました。
・ 歌の発表も、表情豊かにしっかりと歌えていて嬉しかったです。
・ 他のお友達やお母さん方の言葉にも感動させてもらいました。
何より驚いたのは、発表が終わった後の佳子の姿でした。少し緊張した様な顔 (理事長注:これは凛とした姿勢と言いかえることができます) で、お友達の発表をじっと聞き、大きな拍手を送っていました。自分の発表が終わり気が緩むかなぁと思ったのですが、最後まで気が散ることなくしっかりと座っていました。今までからは想像のできない佳子の姿でした。
本当に人の話を聞こうとする力がついたのだと、とてもとても嬉しく佳子を誇りに思いました。
家族皆で、3月生まれで幼いかと思ったけれど、安松幼稚園に年少からお世話になって本当に良かったと話しております。
家庭で一年過ごしていたら、これだけの成長は見ることができなかったと思います。

本当にありがとうございました。

 それと誕生会の席で私が上手く言えなかったこと、聞いてもらっていいですか?(笑)
お手伝いをしてくれるようになりました。洗濯物は上手にたたんでくれます。……少し略……他にも色々と、「お手伝いしたい」という気持ちが嬉しいです。
 私が少し離れると大騒動してた佳子が、お留守番出来るようになりました。
……少し略……
・優しい気持ちがたくさんあります。
周りを心配してくれます。
頑張る力がつきました。
やっぱりいっぱいあって、まとめられません。
これからも親子共々見守ってご指導お願いします。

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平成24年2月
日常・授業参観・誕生会

年長さんが年少年中さんのお世話をするのは
 年長さんのやるべき事の一つ
      ―― 優しさが受け継がれ ――

年中ばら組 安藤香名子

 昨日はステキな誕生会をありがとうございました。 
来実は最近、本当に思いやりの気持ちがあるお姉さんに成長してくれました。他の先生方からも、「来実さん、こんなに心配してくれたんですよ」っという話をたくさん聞き、とても嬉しかったです。
 誕生会の後、私・来実・大琥で、スーパーに買い物に行きました。ちょっとした事でしたが、大琥をスーパー内で叱ってしまい泣いてしまいました。すると来実は自分のハンカチを出して、大琥の涙をふいてやっていました。
 「私、もうすぐ年長さんやもん!」とても頼もしい一言を聞きました。そう言いながら大琥を諭していました。
    年長さんは、年少さん・年中さんのお世話をする!
    それが年長さんのやるべき事の一つだと……
    そんな精神が自然と受け継がれていく……
    お世話するのが当たり前と言える

上記のこと、来実にも受け継がれていくことが本当に嬉しかったです。
大琥にも、きっと受け継がれていくことだと思います。


 遊具の吊り橋がわたれず、先生方の励ましのおかげで渡れた。共に喜びを分かち合ってくれた。自分の事のように……。
今、来実が縄跳びをしている中、お友達にリボンがついたら自分の事のように喜べるのも、そんな先生方から受け継がれた優しさなんだと思います。


 年中も残り少なくなってきましたが、これからもよろしくお願いします。

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平成24年3月
日常・授業参観・誕生会

安松幼稚園の先生方の指導で
 自宅で生かせていることが沢山あって

年少うさぎ組 松岡英里奈

川口先生
 お早うございます。お世話になっております。
先日の授業参観、ありがとうございました。
川口先生の温かさも感じ、とても感動した参観でした。


 年少に入園した頃は泣いていた息子も、参観時の教室での姿を見せて頂いて、成長したなぁと感動しました。
 幼稚園での先生方の指導が自宅でも生かせている事が沢山あり、
お手伝いでは 食器の片付け、自分の着ていた服は必ずたたむ、テーブルを拭く、
           お米を研ぐ、洗濯物をたたむ  等、本当に沢山してくれます。


・それに、人に対して思いやる心が出てきたなと凄く感じます。
 先日もお休みの時に、
「川口先生、腰が痛いから今日病院に行くって言ってたの、もう行ったかなぁ」
「今日は○○さんがお休みしていたけど、風邪かなぁ? 明日か来るかなぁ?」  等。
それが家族に対してもきちんと声に出して言える様になった事も、成長したなぁと感じます。
親としても嬉しいです。
先生のおかげです。ありがとうございます。


ある日の授業で、難民の方の(食事に困っている姿の)写真を見せて頂き、息子ながらに何かを感じたのか、食べず嫌いも無くなり、何にでも挑戦するようになりました。
苦手な食べ物にも挑戦して少しだけでも……と、息子なりに頑張っている様です。
ありがとうございました。


今日はとても嬉しいことがありましたのでお手紙を書きました。
金曜日の授業で川口先生から震災のお話をして頂いた様で、帰宅後、
「隼のお年玉、まだ残ってる?」
「東北の人に渡すの」
「隼、おもちゃいっぱい我慢するから、そのお金を東北の人に渡す」と……。
今まで息子にはチャリティー等に参加させたりしていましたが、あまり意味も理解できず興味が無かった様でしたので、いつかこの様な気持ちを抱いてくれたらうれしいなぁと常々思っていましたし、主人も私も相手の気持ちになって考える事が出来る人になってほしいと思っていましたので、金曜日の出来事が本当に嬉しくて嬉しくて。
これもまた先生のお陰です。
ありがとうございます。
年少生活も残り僅かで寂しいですが、よろしくお願い致します。


理事長注:
 お母さんから「安松幼稚園に来てとても変わったこと」というお便りを多く頂きますが、数多いものを挙げてみましょう。
お手伝いを多くするようになった  
●周りに優しくなった
年下の子供の面倒をよく見るようになった
元気になって、やる気・積極性が出てきた  等が多いように思われます。
人間として大事な項目ばかりで、本当に嬉しく思います。
安松幼稚園の先生の 元気さ 優しさ 語りかけ が、子供の心に、スポンジに水が染みこむように吸収されているようです。

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