お母さんからのお便り

平成23年4月
日常・授業参観・誕生会

厳しい出来事の中での 心温まる言葉が身に染みました

年中ゆり組 武田かすみ

安井先生へ
 いつもお世話になり、感謝しております。
先日は、先生より思いがけないお話を聞くことができて、とても嬉しく思いました。
ありがとうございます。
 娘のかけた言葉で、小林さんをはじめ、先生方に喜ばれ、涙を流してもらえるなんて……私も胸がいっぱいになりました。

理事長注:
 新学期早々の朝のことです。国道26号線で、赤信号の為停車していた幼稚園バス(小林ドライバー)に、軽トラックがノーブレーキで追突してきました。幼稚園バスの後に停車していた自動二輪を約10mはねとばし、居眠り運転で突っ込んできたのです。
 幸いなるかな……園児は一人も乗っていない場所でしたので……園児誰一人に事故もなく、先生がその後、腰痛に悩まされた程度で済みました。1000%相手の責任による事故でした。(怒)
 その日の帰りのバスの中でのことです。
運転手さんの体を心配した武田さんが「小林さん、どこにいるの」小林さんが運転席から顔を出し「ここにいますよ」武田さん「小林さんのこと、とっても心配でした。大丈夫?」との声かけ。小林さん「ありがとう。大丈夫でしたよ。本当にありがとう」の会話があったのです。
 帰園するなり、小林さんと乗車していた先生から、涙ながらにその話がありました。
お部屋の先生も、涙なしでは聞けませんでした。
 家に帰った小林さんは、その話を奥さんになさって、お二人で号泣されたそうです。

 私は、とても辛い事故だったけれど、子供に事故のなかったこと、そして上記のことを通じて、そういう感性豊かな声かけが出来る園児・またそれを心で受け止め、号泣される運転手さん達と一緒の場所に居られることを心から感謝しました。
 そしてそのことを、4月末のホールの教育懇談会の席で、皆さんに話したのです。
以上の経過の中で、お母さんから頂いたお手紙です。


 幼稚園から帰った娘には、先生方が懇談会でお話して下さったことを話し、褒めて抱きしめてあげました。
 「人に喜ばれるって、どんな気持ちがする?」と、娘に尋ねてみると、ちょっと照れくさそうに、「嬉しい」と、言いました。
人に喜ばれるということが、どういうことなのか、私自身も、改めて気づかされた様な気がします。
娘には、これからの人生も、人に喜ばれる人になってほしいと思います。
 小林さん、事故当日にバスに乗っておられた先生方(古谷先生、中野先生)、本当に怖い思いをされたこととお察しいたします。
その後、先生の腰の具合はいかがでしょうか。
一日も早いご回復を心よりお祈りしております。

理事長注:
 多くの方にご心配をおかけし、御礼申し上げます。
心温まる言葉かけ、本当に嬉しくて心が震えました。「安松幼稚園の子供は本当に優しく、自分の気持ちを言葉にして表現できるなぁ。」と、改めて感じました。
ありがとうございました。   

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平成23年4月
日常・授業参観・誕生会

園長先生 長い間お疲れ様でした
 ぶれない信念と新しい事を取り入れる柔軟さ

年長桜組 芝野宏美

園長先生、長い間お疲れ様でした。
 これまでに、大変なご苦労もあったと思います。
常に子供のことを第一に考え、決して妥協しない熱心な教育信念は、今の先生方にもきちんと引き継がれています。
 これまで通り、園においでになると聞いて、安心しました。
お体に気をつけて、これからもご指導よろしくお願いします。
 また今年度からの夏休み・冬休み中のホームクラス実施について、とても嬉しく思います。(先生方の負担が増えるのではと心配しつつ……)
? 園長先生が築いてこられた、ぶれない信念に、新しい事を取り入れる柔軟さもあり、やはり安松幼稚園にお世話になって良かったなぁと、改めて感じています。

理事長注:
 安松幼稚園は、平成20年に、創立60周年 並びに 安井千代先生の園長就任60年の記念式典を執り行いました。本年で創立63年目となり、奥本昌代先生が新園長に就任致しました。
 芝野さんが記しておられるように、
・常に子供のことを第一に考え、決して妥協しない熱心な教育信念
・ぶれない信念に、新しい事を取り入れる柔軟さ

 この2点は、安井千代先生が最も大切にされていたことで、今後も引き継いでいかねばならないことだと認識しています。
園長職は辞任致しましたが、先生方の指導・園児達との触れ合いに、今まで通り園に出て参ります。
 歯に衣を着せて発言するのではなく、物事の本質を率直に指摘し、心からの熱い指導でしたので、相手の器量により、誤解される場合も時にはありましたけれど、ほとんどの多くの保護者の方からは、厚い熱烈な信頼を得ていたと感謝しております。
ありがとうございました。

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平成23年5月
日常・授業参観・誕生会

息子が少し大きく見えた瞬間

年少うさぎ組 南 華世

 いつも息子がお世話になり、ありがとうございます。
先日の授業参観はとても感動し、この春に入園してまだ一ヶ月少しなのに、息子が少し大きく見えた瞬間でした。
 そして改めて、先生のご指導に、ただただ「すごい!!」と、頭が下がるばかりです。
ありがとうございます。
 園での生活も少しずつではありますが慣れてきつつある様で、にっこりシールを貼って下さった頃から、息子の気持ちが変わってきた様に思います。
その日の帰り道、初めて「また幼稚園に行きたい!」と言ってくれました。
まだ気持ちの変動はありますが、大きな一歩だと思います。
……少し略……
 園にも少し慣れてきたことから、ホームクラスも希望したく思います。

理事長注:
 入園までは、お家でお母さんと一対一の生活で快適に暮らしていたのですから、幼稚園という集団生活に適応するには、多少の時間を必要とするのは当然だと思います。
集団生活にはルールがあって、それに従っていかねばならないし、また周りの多くの人に対して、気を遣わねばなりません。今までの生活と比較すれば、明らかにストレスがかかるでしょう。
 しかししばらく経てば、そのルールが必要だと言うことが自然に分かり、また今まで気を遣っていたお友達や先生との交流の中に、家では得られない質の違った楽しみを見い出すわけです。
これを社会性の獲得と言います。
 安松幼稚園では、教育とは子供の周りから困難や障害(ストレス)を取り除くのではなく、それらを乗り越えていく力を育て、新しい環境に適応し、逆にそれらを楽しめるようになる精神を育みたく思っています。⇔これこそが社会性の獲得です。
  湧佑斗さん、もう安心ですね!!

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平成23年5月
日常・授業参観・誕生会

相手を思いやる気持ちを大きく感じられた本当に嬉しい参観日

年中ばら組 川野絵利香

 いつもお世話になっております。
先日の参観では、また少し成長した我が子の姿を観ることができ、嬉しく思いお手紙を書くことにしました。
 参観日前日、主人は東北支援に行きました。出発する主人は ひなたに、「明日、観られへんけど頑張ってな。」と言うと、「パパ、死なないでね。さびしいけど、お仕事だから……。ひなちゃんも頑張るね。」というやりとりがありました。
 ひなたは走るのが苦手で、前の日も主人と公園へ行き走りっこの練習をしていました。
参観日当日の朝、私はひなたに、「サーキット、頑張ってね。」と言うと、「ママも頑張ってね。」と言うので、「何を?」と聞くと、「観るのも大変だから。ひなちゃん、一生懸命するから、よそ見してたら見られないよ。パパと約束したから頑張るね。」と言いました。
 そう言って出かけたのですが、実際に見たサーキットでは、本当に一生懸命走っていました。
 教室での肩たたきの歌では、「ママいつもありがとう。今ママにしているから、帰ってきたらパパにもしてあげるの」と話してくれました。
 年少では周りから気にかけてもらう存在だったのが、年中になり、相手を思いやる気持ちを大きく感じられた本当に嬉しい参観日でした。
ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

理事長注:
 年中にして、周りへの気配り・そして優しさ、また物事の道理もしっかりと分かっている。
本当に大人顔負けですね。
お父さんへの肩たたきは、もうすみましたか?(復興のお手伝い、本当にご苦労様です)

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平成23年5月
日常・授業参観・誕生会

サーキットには圧倒されました
 ―― 一生懸命頑張っている姿に思わず涙 ――

年中きく組 高橋淑恵

 いつもお世話になり、ありがとうございます。
先日は楽しい授業参観、ありがとうございました。
サーキットには圧倒されました。
 少し前まで(運動が苦手なので)、「跳ぶやつ、みわ、無理やわ 」と言っていたのですが、参観当日の美羽を見て びっくり!
一生懸命頑張っている姿に、思わず涙してしまいました。
 あと、以前はパタパタとアヒルのような走り方だったのが、手をちゃんと振って、足もちゃんと上げて走っている姿!!   とっても早くてびっくりしました。
今までの美羽と違う! と思わず、走る姿に見とれてしまいました。
 当日帰ってから一言、「お母さん、今日ギューッてしてー ♡ 」と。
「頑張ってたね。かっこ良かったよ?」と、ギューしてあげました。
 ……少し略……
明日の誕生会、私がドキドキですが、楽しみにしております。
よろしくお願い致します。

理事長注:
 安松幼稚園での、基礎体力に関しての項目を挙げてみましょう。
 ・年少では、20?25mを、まっすぐに全力で走る。
 ・年中では、30mを、目線・手の振り・足の蹴りを意識して走る。
 ・サーキット(7種類の運動を約15分間し続ける)は年中から年長にかけて
 ・年長では、50m走と、末広公園での持久走
運動面では、上記以外に、ボール遊びや、マット・鉄棒・跳び箱・縄跳び・その他 等々があります。
楽しみながら、そして具体的な目標を持ってやっています。
美羽さんも強くなりましたね!!

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平成23年5月
日常・授業参観・誕生会

母の日のプレゼント とても嬉しく

年少うさぎ組 東谷 愛

 母の日のプレゼント、とても嬉しかったです。
バスから降りるなり「いつもありがとう。」(←後から聞くと、川口先生が、そう言うようにと教えてくれていたそうです)と一番に渡してくれました。
似顔絵や作り方も説明してくれて、私が「とても嬉しいよ。有難う。お母さん、喜んでいるよ。だからニコニコだよ。」と言うと、「喜んでくれて有難う。」と言ってくれました。この言葉も嬉しかったです。
 美しく、きれいで完璧な物が良い物とは、限りませんよね。
初めて、母の日を感謝する側から、される側になった日でした。
娘への御指導、有難うございます。

理事長注:
 とても記憶に残る母の日となりましたね。
母の日の制作と共に、教室では、色々な会話・話し合いが巻き起こります。
先生が、お母さんについて子供達がどのように思っているかを問いかけます。
実に様々な答えが返ってきます。
そこで先生が、「母の日のプレゼントをお母さんに渡すとき、どんな風に話しますか?」と問いかけると、子供の方から「有難うと言います。」と答えが返ってきます。
 この様に、先生は、お母さんへのお礼を教え込むのではなく、会話を通じて、子供達から引き出していきます。こゝがとても重要なところで、安松幼稚園では、子供達から引き出すということを大切にしています。

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平成23年5月
日常・授業参観・誕生会

助け合い 笑い合い ぶつかりあい

年長桜組 芝野宏美

金子先生
 先日は楽しい授業をありがとうございました。
わずか1ヶ月で、「こころの詩」のページ数がずいぶん増えていて驚きました。
言葉の丸暗記ではなく、意味もしっかり理解していて、子供の吸収力はすごいなぁ?と思いました。
先生が、身近な例えを入れるなどの工夫をして説明されているので、頭のかたい私にも、とてもわかりやすかったです。
 参観後に、お母さん方のお話を聞き、お買い物での親切心や、マラソンでのやる気など、みんな立派に成長しているなぁと思いました。
 こんなに立派に成長しているお友達に囲まれて、息子にも成長が見られました。
末広マラソンがあった日、家に帰ってくると、「○○君は8周でな、△△ちゃんは9周走ったんやで?。すごいやろ??」と、自分の結果のように自慢してきました。
お友達の頑張りを素直に喜ぶ姿を、大変嬉しく思いました。

 この一年、家でも桜組の合言葉のように、
    「助け合い   笑い合い   ぶつかり合い
過ごしたいなぁと思います。
 これからもよろしくお願いします。

理事長注:
 「こころの詩」について
安松幼稚園では、数年前から、古典の素読・朗唱・理解・記憶をカリキュラムに取り入れています。吉田松陰や論語、和歌などの中から、子供の心に響く詩を選んで、「こころの詩」という安松幼稚園独自の教科書を作っています。
 古典は音のリズムがよく、子供の心にスーッと入っていきます。
内容も、物事の本質のエッセンスが詰まっていますから、非常にわかりやすい。
幼い今のこの時期に、きれいな日本語に触れさせ、良い文章を暗唱させる教育が日本に欠けています。
意味が分からなくても記憶させ朗唱させることには、大きな意味があると考えますが、内容が理解できれば さらに素晴らしく価値があるわけで、芝野さんも記されているように、安松幼稚園の子供達なら、その意味もたやすく理解し記憶していきます。
 いつかその実践を、まとめたく思っています。

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平成23年5月
日常・授業参観・誕生会

明日マラソンあるから 今日は練習のため家まで走って帰るわ

年長桃組 吉木公美子

出原先生へ
 いつもお世話になり、ありがとうございます。
昨日、嬉しい出来事があったのでお伝えします。
 幼稚園の帰り、いつもは自転車の後に乗って帰るのですが、昨日は「明日マラソンあるから、今日は練習のため家まで走って帰るわ!」っと。
結構距離があるので「大丈夫か?」と思っていましたが、自宅(田尻町)まで完走しました。
 やる気いっぱいでいます。
褒めてやって下さい。(笑)

理事長注:
 マラソンに出発前に,このお手紙を見ましたので、担任の出原先生は、ずいぶんと褒めてマラソンに出発したとのことです。
 しかしすごいですねぇ!!
持久走を始めて5年目ぐらいになりますが、最初は「持久走の日に、幼稚園に来るのを嫌がる子が出るんじゃないか」と心配したのが嘘のようです。
雨予報の時は、教室には、マラソンができるようにと、子供達が家で作ってきた“てるてる坊主”がぶら下がっていますし、上記の吉木さんのお手紙で分かるように、非常な意欲を持っています。信じられないくらいです。
 もっとも、最初の1,2回は自信のない子もいます。
しかし   ・みんなで走るということ
       ・1周走ると、手にゴムを巻き付けて、頑張りが具体的に目に見える形に
        なって表れるということ(パンツのゴムを子供達の手首に合う長さに仕立てて
        います)
       ・個々の能力に応じて走り,無理のないこと
       ・前項の芝野さんのお手紙にあったように、長く走れる子を素直に称え、
        不得意な子に対してもその頑張っている姿にみんなで拍手をすること
等々を経験するうちに、楽しく積極的になって変わっていきます。
始める際の心配は杞憂に終わり、本当に嬉しい誤算でした。

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平成23年6月
日常・授業参観・誕生会

先生のお人柄が溢れる誕生会

年中きく組 井上典子

森下先生・藤本先生
 いつもお世話になり、ありがとうございます。
先日は先生方のお人柄が溢れる誕生会を楽しませて頂きました。
 明るく元気な中にも、優しさのある口調で進行される森下先生と、ピアノの所からニコニコと笑顔で見守ってくれる藤本先生。
とってもいい雰囲気の誕生会でした。
 優花も全く緊張している様子がなく、時々私たちの顔を見てにこっと笑い、余裕があるように見えました。
行儀も良く、いい表情でお友達が歌い終えると、“おめでとうございます!”としっかり拍手をし、お祝いしていました。歌はもちろん、バッチリ!!
 毎日のように家で歌い、前日は自信たっぷりの表情で、“明日誕生会楽しみや? ♪
お父さんもお母さんも楽しみにしててや?。めっちゃ上手に歌うからな?。明日は髪の毛 三つ編みできるかな?。(結局時間がなく三つ編みは断念(笑))お母さん、可愛い服着て来てな?。“と、優花のワクワクしている気持ちが、よく伝わってきました。
 年少の頃には、考えられない姿でした。
堂々と立派に発表する姿に、感動しました。
感動の涙は、優花へのメッセージを伝える為に、必死にこらえました。
 今回の誕生会で、私の不安は全く無くなりました。
これからは我が子を信じ、見守りながら応援していきたいと思います。
この一年、行事ごとに成長する娘を見るのがとても楽しみです。
本当に有難うございました。
追伸:
 先日の授業参観のサーキットも、涙が出ました。
子供達の一生懸命な姿に感動しました。(理事長注 参照)
肩たたきも親子が触れ合うことができ、とても和やかで楽しかったです。
有難うございました。

理事長注:
 私は、    学校は教師力で決まる
              教師力とは 先生の熱意と指導力   と考えています。
安松幼稚園の子供達は,何事にも一生懸命で直向きですが、それらは先生の熱意が伝染したものだと思っています。
また年長さんの雄々しさが、年中さん・年少さんの憧れとなって、伝染していきます。
これを 伝統の力 と言います。
とても嬉しいことです。

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